essay
物憂げな空
物
憂
げ
な
空
を
見
上
げ
る
我
カ
ラ
ス
©︎🐦⬛
...うぅーん!
我ながら良い作品が創造できた!
これならきっとアノかたも...
《カラスさんって知的なトノガタですね♡》
...なぁーんて!
そんなこと...絶対に有り得ないもんな
だって...
オレが密かに想っているアノかたは...
早朝から"チュンチュン"と美しい声を披露してくれている
かく言うオレは"カァーカァー"
全くもって天と地の差があるし...
アノかたはオレの存在なんて...
鳥類カラス科の中のイチカラスでしか無いもんな
でもこの前チームカラスでのミーティングの時に...
ネット辞書【ウキウキマニア】で
スズメ目、スズメ亜目にも分類されているとか何とか...
結構盛り上がっていたよな
"オレらってスズメから進化したんだぜ"って
まぁ詳しくは分からんがな...
でも...
ほんの少しでもアノかたと繋がりがあるなら...
この上なく喜ばしいことだ
うん!まだ希望はある!
だけど...
まだ一度も話したことないし...
アノかたは常に仲間と謌っているから
声が掛けづらくて
そうやってズルズルと片想いしてしまっている
このままじゃダメだって分かってはいるんだけどな...
...ん?
もうこんな時間か
校門から小学生たちが出てきたぞ
変わらず賑やかだな
良いことだ...おっ!
少年の被っていた帽子が風で!
...ちょっと待て!
いま道路に飛び出したら...
時間が無い!
待ってろ!いまオレが...
間に合え...!
...ヨッシャ!
これを少年の頭の上を目掛けて...
オシ!やった!
"カラスー!ありがとー"ってか!
おぅ!氣をつけて帰れよー!
ふぅ...ん?
...えっ
あ...
スズメレディ...さん
えっ?"一部始終観ていました"
あっ!いやぁ...ハハっ
えっ?"カラスさんってステキなトノガタですね"
そうなんです!オレってカッコいいでしょう?...あっしまった!つい調子に...
えっ?"カラスさんのそのチャーミングで知的な立ち振る舞い...良いなぁって思います"
あ...ありがとうございます...
えっ?"お時間あれば電線の上でゆっくりお話ししませんか"
...ハイ!ぜひ!オレもあなたとゆっくり話がしたいと思っていました!
小さな命
カメムッシ曹長...到着したね
ハッ!カメムッシ幕僚長!
この世に絶対は存在しないが...ここは間違いなく絶対安心だ
ハッ!しかし万が一の場合も想定してジブンはシミュレーション並びに訓練を重ねてまいりました!
曹長...あなたのその危機管理能力は素晴らしい...もちろん油断は禁物だね
ハッ!身に余るお言葉...誠に恐縮でございます!
それでは潜入するとしよう...おっ!
うわっ!何ですかコレは...
細かい白い紙が雪のように舞っているね
ハッ!しかも"バサッバサッ"という音も聴こえますね!
これは察するに...洗濯物にティッシュが入っていたのを知らずに洗濯してしまったのだろう
ハッ!なるほどですね...しかもホロっている女性の顔が鬼のようであります!
うむ..."まただ!あれだけ氣をつけてって言っていたのにコレだ!後片付けがどれだけ大変なのかも知らずに...わたしばっかり"
ハッ!幕僚長!今にもそのようなセリフが聴こえて来そうであります!
これまで同じような現場に遭遇したことがあるからね...おおよその予測は付く
ハッ!ジブンは初めてでありますが...勉強になります!
曹長...あなたも最近結婚されたので分かると思うが...女性の不機嫌程この世に恐ろしいものは無い
ハッ!幕僚長の仰る通り...こんなに恐ろしいものだとは思いもよりませんでした!
わたしも女房と連れ添って早40年...普段は穏やかなんだが突如として表情が一変するのには未だに驚く
ハッ!相手に対して氣に触ることは話していないのですが...あれは一体何なのでしょうか?
うむ...我々男性陣にとっては永遠のテーマでもあるね
ハッ!難しい問題でありますね!
ところで曹長は...近々家族が増えるそうだね
ハッ!いま妻の身体には小さな命が育っております!
これから色々な事があるが...乗り越えられない出来事は起こらない
...
わたしは話を聴く事しか出来ないが...応援している
...幕僚長
ん?
本当にありがとうございます!ジブン頑張ります!
うん...ん?
幕僚長!あれは...
曹長...これは想定外だ
ハッ!こちらの家主は我々カメムッシは勿論...ムッシが潜入してもコースイ的スプレーやガムテープや水責め等々悍ましい行動は一切しないと事前に調査済みでしたが...
曹長が始めに話していた通り...油断禁物だったね
ハッ!あ!でもこれは...
うむ...我々に向けているのでは無く...床に散らばったティッシュの細かい屑を片付けようとしているね
ハッ!幕僚長!講義で学んだアノ大きな吸引機が!
曹長...位置的にはギリギリ安全圏だが...ここは念には念を押して少し離れよう
ハッ!ジブンもそれが最善と...わっ!
おっ!
幕僚長!突如視界が白くなって我々が宙に!
曹長...これが家主の本来の姿だ
ハッ!あの鬼の形相は幻だったんですね!
そして女性が我々に向けて何か話しているね
"カメムッシさんたち...ここに居たら危ないから外に出すからね"と聴こえますね!
うむ...やはり女性は不思議な生きものだね
ハッ!そして幕僚長!
...無事に我々の地に戻ったね
ハッ!お互い怪我が無く任務遂行出来たことに安堵であります!
曹長の危機管理能力のお陰だ
ハッ!恐縮であります!
...では本日の訓練はこれにて終了!カメムッシ曹長...お疲れ様
ハッ!カメムッシ幕僚長...こちらこそお疲れ様でございました!
Love you
あぁ...いきなり降ってきたよ...
あっ!マスターこんばんは!
...そうなんです!
仕事終わってコーヒー飲みに行こうとしたら急に...
少し濡れたけどウィンドブレーカー羽織っていたから何とか!
...ありがとうございます!
ではお言葉に甘えて小止みになるまで...
あっ...ハイ!
いつもので大丈夫です!
そしたら今日は...
どの席にしようかな?
...あ
あの席...空いている
3か月前...
あのヒトが座っていた
黒のビジネスバッグと手付かずのブラックコーヒー
ずっとノートパソコンのディスプレイと睨めっこしながらブラインドタッチしていた
丁度わたしの席とあのヒトの席
通路挟んでいたから...
その様子
そっと観ていた
スーツ姿がカッコよくて
イケメンでタイプだなぁって
ちょっとドキドキした
そしたら...
あのヒトのスマートフォンがピロンと鳴って
少し操作した後...
表情が一変して
慌てた様子でパソコン片付けてコーヒーひと口飲んで
伝票とバッグ持って
レジに向かって行ったけど
ソファに大きな封筒が置いたまま
"あっ!大変だ"
会計を済ませて急いで店を出ようとしていた...
あのヒトに声を掛けた
"あの!封筒忘れていますよ"
一瞬"えっ"という顔をしながら振り向いて...
"あっ!すみません!会社で急なトラブルがあって直ぐ戻らなくてはいけなくなって...大事な書類だったんです!助かりました...ありがとうございます"
その束の間に見せた表情が...
とってもステキだった
そしてあのヒトは軽く会釈して...
爽やかに片手を挙げてタクシーを止めて
あっという間に姿が見えなくなった...
1分も話していないけど...
言葉を交わす事が出来て良かったなって
そしたら...
その一部始終を見ていたマスターが
"今日のコーヒーご馳走するよ!あのお客様に代わってね"
ニコッとしながら
あのヒトが座っていたテーブル席の片付けに向かっていったっけ...
...あっ!
いつもの《砂糖抜きカフェオレ》
ありがとうございます!
えっ?
ハイ今日は...この席に座っちゃいました!
...えぇ?あのヒトとデート?!
そんな訳...無いじゃないですか!
ずっとボッチだし...
なにしろ一度しか逢っていない見ず知らずのビジネスマンなんですから...
あ!そうだ!
ところでマスター!
そろそろ教えてくださいよー
お店【CAFÉ Love you】の名前の由来...
あっ!ドアの鐘の音!
"ハッハッ...残念だったね!エピソードはいずれまた"
だって!
悔しいなぁ...
タイミングが合わな...
...
え...
...あの
ホントに...?
あっ...そんな...
書類...とんでもないです
良かったです...
その...
あなたに...
また逢えて
あっ!
急になんか...すみません
こんな事...聴いてしまって氣を悪くされるかも知れないんですけど...
えっと...
あなた様は...その
パートナーさんとか...
いらっしゃいますか?
あっ...ボッチ...
わたしと同じだ...
えっ?
探していた...わたしを?
...あの
わたしも...
探していました
あなたの事
太陽
弱くて頑固で嘘つき
だから
強くて優しくて謙虚
じゃない
闇夜のようなヒト
だし
太陽のようなヒト
でも無い
って
あなたは言うけれど
自分自身の中に
抱えているモノ
その全てを見せてくれている
あなたは
太陽のように
強く眩しい
0からの
えー
このたび当出版社から...
なんと!
マニアックな言動・行動から界隈では《奇人妙人宇宙人》と呼ばれている御大・hinatane先生が執筆されたエッセイ【0からのソラ】が出版される運びとなった!
これは業界内として非常に名誉な事である!
...ということで!
出版記念としてhinatane先生をお招きして握手サイン会と併せてグッズ販売をすることとなった!
先生は作家でありながら画家・デザイナー・即興ピアニスト・ラジオDJ・そしてボランティアとして執筆の合間を縫い居住地のヤクショと連携して市民の生活悩み相談員・ゴミ拾い活動等々多方面に渡ってクリエイティブ且つアクティブに御活躍されている!
ただ!
hinatane先生が特に大切している"ファンの声"
とある某出版社で開かれたイベントでのことなのだが...
"hinatane先生の直筆サイン貰えて嬉しかったけど別ブースで先生のグッズ買ったらスタッフの人が《ボンボンボン!!!》って入れながらレジ打ちしていたのが凄く悲しかった😭作品達が可哀想😤先生サインや握手対応で氣づいていなかったみたいだから後で公式SNSのDM宛送った💪"
"事前に限定グッズ取り置きしてもらっていて夕方受け取りに行ったらBBAが《○○さん来ましたー》って言って品物保管している場所に引っ込んで持ってきてくれたけど普通《○○様いらっしゃいました》だよね?接客業しているワタシからしたら先ず有り得ないんだけど?どうなってんの笑"
"会計する時にスタッフのオネーサンが《持って帰る袋はありますか》って言ってきたんだけど何だか違和感感じた...《お持ち帰りの袋はございますか》とか《マイバッグお持ちでしょうか》とか《袋は如何されますか》とか...いつも行く店ではそう言ってくれるんだけど...これイベントに来た人達もこんな対応だったのかな"
その声の数々を聴いたhinatane先生は問答無用で某出版社との取引解除!作品も自主回収!DMを送ってくれたファンの方々の元へ直接謝罪へ赴いたという業界では知らない人はいない伝説のエピソード!
先生は普段は温和で知的でユーモア溢れる人柄だが...
"ゼロかヒャク"
"クロかシロ"
...という内面をお持ちである
当スタッフの皆は重々その事を理解しているし...
わたしも肝に銘じファンの方々や先生に対して失礼の無いようイベント成功に向けしっかり情報の共有・準備をしていこう!
先生は当出版社に対し"信頼しています"と述べてくれている
その声を裏切らないよう出版社一丸となってベストを尽くし前へ進もう!
では本日のミーティングはこれにて解散!
お疲れ様...遅くまでありがとう!