わかなhuit
なんだろう?
...
この不思議な感覚
...
安心感...
...
そして高揚感が同時に訪れている
...
それはまるで...
...
先程あなたと漫才で掛け合いしたような感覚にも似ている
...
完全即興...
...
一人では簡単だが...
...
二人となると...
...
困難が生じる
...
互いに言いたい台詞が噛み合わないと...
...
氣まずい空間となり...
...
場が白けてしまう
...
でもあなたは...
...
自身がどういった掛け合いをしたいのかを初めから知っているかのように
...
無意識にあなたへオーダーした台詞をスッと提示する
...
そして自身も...
...
あなたが聴きたいであろう台詞をキャッチボールのように返す
...
それを何度も繰り返していくうちに...
...
互いの身の上話を皆の前で披露するという
...
イベント計画時には全く考えられなかった展開となった
...
以前の自身では到底考えられなかった
...
それを可能としたのは...
...
"やってみたい"と純粋な心で真っ直ぐ自身にぶつかってきた...あなた
...
そんなあなたは約20年ぶりに鍵盤に触れる
...
最初は緊張しながらも...
...
すぐに自身の即興メロディーに追いつき...
...
そしてブランクがウソのように...
...
かろやかに奏でる
...
さらには...
...
時折ふれる小指と...
...
連弾で近づく互いの身体
...
温かく優しい温もり...
...
どこか懐かしさを感じる...
...
あなたの立ち振る舞い
...
そんなあなたは一体...
...
誰だ?
∞
なぜだろう?
...
この安らげる感覚
...
そして...
...
絶対的な信頼
...
正直怖かった
...
例え信頼できる仲間...
...
そしてあなたに身の上話をすることを
...
だけどその恐れは直ぐに振り払い...
...
越して来てから誰にも言わなかったことを告げた
...
もしかしたら薄々氣付いていて...
...
知らないフリをしていたのかもしれない
...
だけど自らの言葉で言うのと言わないのとでは
...
全く意味合いが異なる
...
そしてその想いは...
...
思いもよらずあなたへと波及した
...
わたしは知っていた
...
あなたが心でずっと想っている...
...
とても大切な女性が居るということ
...
その答え合わせとなるあなたの話に
...
"あぁ...そのかたには到底かなわない"と
...
だけど...
...
またもや即興で作品を創りあげているうちに
...
あなたのこれまで纏っていた雰囲氣が変化していることに氣がついた
...
それはまるで...
...
深く傷ついていた傷に光が当たり...
...
そして急速に瘡蓋となり回復していく
...
何事もなかったかのように
...
そんなわたしも...
...
幼少期に離婚し疎遠となった父のことをなぜか思い出す
...
顔は覚えていない
...
なぜ離婚したのかも知らない
...
母はそれをわたしに伝えることなく旅立った
...
でも今はそんなことは...
...
正直どうでもいい
...
あなたの隣でピアノを奏でられているしあわせに浸っていたい
...
そんなあなたは一体...
...
誰?
∞
...わぁ
...
即興ピアノって...案外できるものなんですね!
...
手が勝手に動いて...
...
愉しかったぁ...
...
先生!ありがとう...
...
...ワカ先生?
...ん?
どうか...されましたか?
あぁ...
...
すまない
...
考えごとをしてしまって...
全然!でもやっぱり先生はスゴイです
ん?
先生のメロディーがあったからこうして...
...
先生?
...あぁ
...
それじゃあ今日はこれで...大丈夫かな?
あっ...ハイ!
...そしたら
えっ?
シアーポストカードと額縁を入れる袋を...
あっ!すみません...ありがとうございます
...
...そうだ!
ん?
二週間後にゴミ拾いのボランティア活動ありますよね?
あぁ...そうだったね
わたしまた参加させていただきます!
...うん
...あの
えっ?
先生...どうかされましたか?
...
なんか...お疲れというか
そうだね...
...
疲れもあるかもしれない
...そうですよね
あなたも今日はゆっくり休むといい
あっ...お氣遣いありがとうございます!
...
じゃあわたしはこれで...
あぁ...氣をつけて