わかなdix

...カラスくん?

...

久しぶりだね

えっ...

わたしのこと...覚えているかい?

...もちろん!

...

あなたはジブンにとっての恩人でもあり...

...

師匠です!

おいおい...師匠は言い過ぎだよ

イエ...師匠と呼ばせてください!

あぁ...あなたの自由にするといい

師匠...本当に久しぶりですね!

ええと...20数年ぶりかな?

...ハイ!そうです!

すっかりあなたも有名なアーティストとなって...

今のジブンがあるのも師匠のおかげです!

わたしは何もしていない...

イエ...

...

新しい路を創るキッカケを創ってくださった...

そうかい?それなら良かったよ

師匠もお元氣そうで...

あぁ...でも先月にお迎えが来てね

...

今は先にコチラで待っていた妻と再会してノンビリと余生を過ごしている

...そうでしたか

でも人生でやるべきことをやりきり...

...

満足している

...

...そしてカラスくん

ハイ!

孫がいつもお世話になっているね

孫...?

オットリしていて実は氣の強い...

えっ...

...

もしかして...

...あぁ

...なるほど

ん?

彼女のデッサン力...

...

タダモノでは無いと感じていました

...

あなたの孫にあたるとしたら...

...

納得できます

...わたしは彼女にとって父方の祖父に当たる

...

と言っても息子夫婦や孫とは遠距離で中々行き来することが無かった

...

わたしたち夫婦のアトリエに年に数回来る程度

...

あなたも知っての通り...

...

彼女が5歳の頃に息子たちは離婚している

...

わたしの存在を覚えていないのは当然だ

...

彼女は幼少期にピアノを2年ほど習っている傍らで...

...

熱心に絵描きをしていたそうだ

...

...カラスくん

...

ありがとう

えっ?

孫の能力を伸ばしてくれて

...

そして先日のあなたのカラスデッサン会...初めてコチラから観させてもらった

...

懐かしかったよ

...

孫も愉しそうにデッサンしていたね

...いつも欠かさず参加していただいています

うん...ところでカラスくん

ハイ?

孫のこと...どう思っている?

えっ?

...

どう思っている...とは?

その通りの言葉だ

あ...そうですね

...

絵はもちろんのこと...

...

即興ピアノも奏でられ...

...

デザインにも興味を示している

...

将来が愉しみな女性だと思います

...カラスくん

...

わたしは知っている

...

なぜ孫に壁ドンをした?

えっ!

...

あ...その

...

彼女はもちろんのこと...

...

あなたにも本当に申し訳ないことを...

...カラスくん

...

そういうことでは無い

...

少しでも孫に想いがあるからこそ...アピールしたのではないのかい?

...

いま"うらやましい"と話す存在がいる

...えっ?

彼女の...実母だ

...

"憧れのワカ先生に壁ドンされるなんてワカナすごい"

...

...だそうだ

...

カラスくん...

...

あなたも心の整理がついていないことは重々承知している

...

そして...

...

オトコとしてのプライド

...

さらには...

...

25歳という年齢差

...

世間体という世界を知ったあなたは孫への想いに戸惑っている

...

そしてカラスくん

ハイ...

知っているだろう?

えっ?

あなたに対する孫の想いを

...

孫は心配している

...

あなたにそっけない態度を取られていることを

...

"ワカ先生ってツンデレなのね"と元義娘が話している

...

そして...カラスくん

...ハイ

ここで我々から重要な話をさせていただく

...

あなたがカラスだったときに起きた公園での出来事

...

家族がピクニック中に弁当の蓋が飛ばされ...

...

それを拾ったあなたに対しキツい態度を取った女性

...

...それが元義娘だ

えっ?

...実は我々はグループとしてあの公園に居た

...

しかしその時すでに離婚が確定していた

...

でも最後の思い出にと...

...

わたし達が暮らす街へ挨拶がてら元義娘は孫を連れて来てくれた

...

でもわたしは...

...

孫に対し距離を置いた

...

わたしの姿があまり印象に残らないようにと

...

そしてあなたに対しても息子たちがまるで他人のかのようなニュアンスで話をした

...

カラスくん...

...

これでわたしはやっと真の意味で人生の荷が降りたよ

...

"ワカ先生...あの時は本当にごめんなさい"と元義娘が話している

...

わたしからも...申し訳なかった

...師匠

...

彼女に対しどこかなつかしさを感じていたのは...

...

こういうことだったんですね

...

そして...

...

ワカナさんのお母様

...

ジブンのファンでいてくださって本当にありがとうございます

...

そして...

...

もうそのことに関しては氣にしていません

...

人間に変容して初めて...

...

あなたや人々の氣持ちが少しだけ理解出来たと思っています

...

ありがとうございます

カラスくん

...

こちらこそ...ありがとう

ハイ...

それと...もう一つ

えっ?

まだ孫には...

...

わたしの存在を話さないでいてほしい

...

...申し訳ない

...

これには事情があり...

...

孫が抱えている最後の難関を越えること...

...

さらには彼女がわたしの素性を知ったその時と繋がっている

...

カラスくん

...

詳しく話すことが出来ないことを...詫びる

...

しかし...

...

数々の難関を乗り越えたあなたがそばにいることで...

...

孫もなんとか乗り越えようと行動するだろう

...

"ワカ先生...わたしが娘にキチンと伝えなかったことでご迷惑をおかけしますが...よろしくおねがいします"と元義娘からのメッセージだ

...分かりました

ありがとう

...

しかしカラスくん

えっ?

それはそれ・これはこれとして...

...

孫との恋愛の件に関してはまた別問題だ

...

カラスくん

...

イヤ...ワカ先生

...

ワカナのこと...どうかよろしくおねがいします

師匠...

これからが愉しみだ

えっ?

あなたとワカナがアトリエで...おっ!妻や元義娘が聴いているのに...失礼

...

...それではカラスくん

ハイ...

わたしもあなたのラジオ番組でお馴染みの最後の挨拶をさせていただいても良いだろうか?

...もちろんです!

それでは...ほなサイナラ!

師匠...ほなサイナラ!

 

 

わかなneuf        ∞       わかなonze