からす26
クソ...クソ!
...
何だよ!
...
どうしたんだよ...オレ
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愛する人の眼の前で...
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あんな酷い言葉を...
...
そして
...
大切な仲間たちに対しても...
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もうダメだ
...
幾ら心の広いトリミだって...
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あんな醜態を見たら...
...
カラスの時はこんな氣持ちなんて湧き上がってこなかった
...
...そうだ
...
人間だからだ
...
余計なこと考えてしまうのは...
...
こんな身体...
...
クソ!
...
こんなの要らねぇ...あっ!
...
トリミ...
...傷付けてはいけない
...
あなたの大切な衣を
...
わたしを丁寧に大地に還してくれた時のように...
...
優しくしてあげて
トリミ...?
...
...もしかして
...
あの時のカラスアゲハは...
...嬉しかった
...
意図せず絶命してしまい...
...
ショックで茫然としてしまったわたしのそばで...
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犬がわたしの衣に用を済ませないよう格闘してくれていた...
...
あなたの真剣な姿
...
わたし...あなたにお礼がしたかった
...
だからスズメとして...
...
あなたのそばへとやって来た
...
知っていた
...
あなたがわたしに好意を寄せてくれていること
...
ただでさえ...
...
あなたと出逢えて嬉しかったのに
...
お互い同じ氣持ちでいるだなんて...
...
...ワカ?
...
出し切ろう
...
これまでの怒り・憎しみ・悲しみ・不条理...
...
そして絶望
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桜の木と月夜が...
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それを全て受け止め...
...
昇華してくれる
...
木のテーブルと木のベンチもまた...
...
あなた...そしてわたしを受け止めてくれている
...
大丈夫
...
人間には...
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素晴らしいツールが備わっている
...
"泣く"という...
...
悲しみを表現し...
...
心を浄化させるツールが