diary-original art

2026-05-17 19:09:00

ひのこ

雨では無く

雪でも無く

火の粉が降る

長い年月をかけ

静かに生きていた

自身たちを

突如

紅く熱い

焔の海と化し

全てを覆い尽くす

避けることも

逃げることも

助けを呼ぶことも出来ず

ただ

焼き尽くされるのを待つだけ

なす術が無い

と云うのは

このことを云うのだろう

そして

自身たちは

単なる木では決して無い

人間と同じように

意識を持っている

動植物もまた然り

にも関わらず

無断侵入

不法投棄

森林伐採

自身たちに許可を得るのではなく

人間同士が勝手に決めたルールに則り

勝手に土足で侵入し

罪悪感なく塵を捨て

挙句

重機を持ち込み

自身たちを伐採する

そうした

様々な要因が折り重なった結果

森林火災が発生してしまう

さて

全人類に警告する

これは

長い間

地球を蔑ろにしてきた

あなたがたへのメッセージだ

紙、鉛筆、割箸、机、箱...

そして

人間生活にとって

欠かすことの出来ない

住宅などの建築物...

木で創られた

あらゆる物質の数々

どうか

責任を持って

最後まで

大切に扱ってほしい

自身たちが願うのは

ただ

それだけだ