わたげ6thwinds

夢みたい

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昨日まで

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タンポポの綿毛

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として生きてきた

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わたしたちがこうして

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人間の身体を纏い

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そして...

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わたしをピンチから救ってくれた

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出逢ったばかりの男性と

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こうして身体と心を重ね交わせ

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互いによろこびを共有していること

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長い間...

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植物として生き

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人間の言動

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行動を間近で見てきた

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車の排気ガス

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外にゴミを捨てる

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虫と雑草対策のための農薬を撒く

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そして...

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無意識のうちに植物を踏みつける

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わたしたちはそれに耐えながら

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ただただ静かに

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そして声なき声で

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"これ以上この星を傷つけないで"

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と訴え続けてきた

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そんなわたしたちが...

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皮肉なことにも

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その人間として生まれ変わり

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そして生きていく

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なんて...

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綿毛としての植生を全うすることに

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信じて疑うことなく生きてきた

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宇宙からの贈り物

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という名の奇跡

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わたしたちが想像するよりも遥かに壮大なスケールなのだと...

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改めて感じながら...

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わたしたちは人間だからこそ体感することのできる豊かな営み

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果てるその時まで互いに熱く狂おしく過ごしている

夢のようだ

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可憐で美しいタンポポの綿毛だったあなたと...

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人間の男女として

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そして夫婦として

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丸裸になり...

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互いの全てを確かめ合っているなんて

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外来種のタンポポの綿毛に迷惑行為を被られていたあなた

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それを見た自身は考える間も無く...

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あなたの元へ向かい

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さも恋仲のような振る舞いを見せ...

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すぐさま相手を降参させた

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そんな自身は氣がついていた

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あなたが自身に対し

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"このかたとともに旅をしたい"

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互いに植物として生き...

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声なき声をテレパシーとして会話をすることが可能な自身たち

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考えていることは否が応でも理解ができる

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しかし...

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一瞬戸惑った

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本当に自身でいいのだろうか?

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彼女にとって...

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他に相応しい相手が存在しているのではないだろうか?

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あなたのしあわせを希うなら身を引くべきではないだろうか?と...

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しかしあなたは迷いなく...

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"結婚してください"

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ストレートに伝えてきた

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これ以上の言葉は見当たらない

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あなたの覚悟を知った自身は

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即座に"YES!"と応えた

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その瞬間...

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二つの綿毛は

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一つの風に全てを任せ

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夫婦として新しい路なき路を進み始め...

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そして辿り着いた地は...

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考えもつかない

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予想もできないサプライズの宝庫

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しかし宇宙のナビゲーションは...

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完璧に自身たち二人をゴールへと誘っていた

 

 

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