わかなvingt et un(une)

...フフッ!

...ん

あっ...

...

おはよう...

...

...ワカ

...夢じゃない

...

眼が覚めても

...

あなたがいる...

...うん

おはよう...ワカナ

...おはよう!

...エッセイ読んでいたんだね

うん!早く眼が覚めちゃったから...

昨夜オレが執筆した赤裸々なカラス的年表風エッセイ...

とっても面白くて...

そうかい?それなら...おっ

...温かい

...

トクトク聴こえる...

...

この音は...

...

人間だけでは無く動物も...同じ

...

なんにも変わらない

うん...

...ずっとこうしていたいな

あぁ...でも

ん?

まだ...やらないこといけないことがある

えっ?

...あるスケッチブックを手放す

手放す...?

...前の女性をデッサンしたスケッチブックを

トリミさん?

うん...ケジメとして

そうなんだ...

...ワカナ

ん?

今度あなたをデッサンしたい

え...嬉しい!

...でもただのデッサンではない

えっ?

erotic nudeだ

...

...ワカナ?

もしかして...トリミさんも?

...そうだ

そっか...

...

そうだよね...

...ワカナ?

あ...ごめんね

...

トリミさんはとってもステキで憧れる女性なんだけど...

...

やっぱり...嫉妬しちゃうな

...

ごめんね...

謝らなくていい

...

昨晩オレもアイツに散々嫉妬していたから...

...

あなたの氣持ち...よく分かる

うん...

...ワカナ

...

オレはもう彼女に対して何ひとつ未練はない

...

あなただけだ

ワカ...

そしてこれから長い人生をあなたとともに...

...

色んなことを経験したい

...

そして二人で旅行とか...

...旅行!行きたい!

どこか行きたいところある?

うーん...そうだ!

ん?

ボランティア漫才してからカンサイに興味があって...

あぁ...そしたら本場に行ってみるか?

えっ!やった嬉しいー!

...

ん?

...良かった

えっ?

あイヤ...

...トリミさん

...

まだ氣にはなるし...

...

嫉妬はまだ残っているけれど...

...

今のあなたを創ってくれたかた

...

少しずつ昇華できたらなって

...ワカナ

...

一緒にスケッチブックを手放そう

えっ?

桜の木の下で...炎を纏わせて

...トリミさんのスズメの衣が眠っている場所

20年過ぎているから...

...

もう完全に地に還っている

そっか...分かった

うん...そして

ん?

実はオレ...旅行初めてなんだ

えっ!

ここに来てからずっと島外から出なかったから

そっか...

乗ってもバスやタクシーだけだった

...昨夜放送局の前で待っていたタクシーの運転手さんが言っていたね

...

"ワカ先生...ラジオ聴いたよ!いつものようにスタンバイしていたらまさかの展開にビックリだ!あー彼女の車で帰るんだね...もうジブンはお役ごめんかなぁ"

でも次回からはいつも通りの放送だから...またよろしくおねがいしますって話したんだけど

...ワカ

ん?

次回以降も...お迎えに行く?

えっ?

あっ...えっと

...

週末はあなたと過ごしたいし...

...

隔週のハナキンならわたしは全然大丈夫

でも...

...よかったら

...

そうさせて欲しい

...ワカナ

...

ありがとう...じゃあそうさせてもらう

...うん!

でも...

ん?

ラジオ番組放送の行きや平日の役場など細々とした用事にはタクシーは必要だから...

...

タクシー会社には後でそのように話をする

あっ!そっか...

...そしたら

ん?

後であなたに共有したい品々や見てもらいたいモノもあるし...

...

そろそろ起きようか?

うん!そうだね...

...すっかり明るくなった

あぁーでもなんか...

ん?

こんなにリラックスしてノンビリできるの...嬉しい

...

15歳の時からここに来て...

...

親類宅は居心地良くなかったし

...

高校卒業してからすぐ一人暮らし始めたけど...

...

誰とも喋らないし...

...

休日はだいたい篭っていたから

...

でもこれからはこうして...

...

あなたのアトリエで過ごせる

...

とっても愉しみ

うん...オレも

フフ...

...よし!それじゃあ起きよう

 

 

わかなvingt        ∞       わかなvingt-deux