わかなvingt-cinq

...ハァ...

...

ワカ...

ん?

わたし...とってもしあわせ

...

接吻だけでよろこびを表現できるなんて...

...

あぁ...うれしい

...

ありがとう...あっ!

...それじゃあ

...

次のステップへと進もうか?

ステップ?

...もっとしあわせになるステップだ

これ以上しあわせになったらわたし...

ん?

...溶けちゃう

それはダメだ

だって...あっ!

なら二人で溶けよう

でも...

ん?

なんか...聴こえない?

ワカナ...オレを焦らすなよ?

ううん...冗談じゃなくて

ん?...そういえば

...微かに聴こえるよね

なんだ...おっ!

えっ?

もしかしてこの声...

...

聴いたことがある...外だ!

...ワカ?

...出てみよう

えっ?

もしかしたらアトリエのそばに...

...

いるかも知れない...おっと!

大丈夫?

...転びそうになった

氣をつけて行こう...

あぁスマン...

...なんだろう?声が大きくなってきた

どこだ?この辺ぽいが...

草があって...あっ!ワカ!

どうした...おっ!

なんの動物...?

...猫だ

えっ!

...どうしてこんなところに

さっき外にいた時は何も聴こえなかったのに...

...ワカナ

なぁに?

動物病院まで車を走らせてもらえるだろうか?

あ...うん!

そしてその帰りにホームセンターで必要となるモノを買いたい

...もしかして

放っておけない

...

これも...何かの縁だ

...

こんなマニアックなアトリエにやってくるとは...

確かに...ホントにどこから来たんだろうね

まずはバスタオルを取りにいかないと...ワカナは猫を見ていてもらえるか?

うん!あなたが戻ってきたらわたしも貴重品のバッグを...

...オレが持ってこようか?

えっ?あっありがとう...

じゃあ行ってくる!

ただいま...着いたよ

ワカナはそのまま室内に...オレは荷物を搬入する

ありがとう!荷物の搬入終わったら車の鍵を遠隔で閉めるね

あぁ...

...あなたの身体

...

健康体で良かったね

...

だけどあなたは一体...

...

どこから来たのかな?

...

ぐっすり寝ている...

...

カワイイ...あっ!ワカ...

...ヨイショっと!

わたしも開封手伝う...あなたはダッコから一旦ソファに

...ありがとう

猫砂とトイレとミルクと哺乳瓶...

...

あとは皿数枚とキャリーケース...

よし!開けよう...

...ウフッ!

どうした?

"あーくせぇ!ホント何だよ!このキッツイコースイの匂い...だからホームセンターはイヤなんだ!けど今はそんなことを言っていられない...緊急事態だ!やむを得ない...早く猫用品を買ってここから脱出しなければ...それにしてもくっせぇったら"

だってホントにくせぇんだ...

あなたは買い物の殆どをネットショップで取り寄せているって車内で話していたもんね!

あぁ...公共の施設はまだ頑張れるけど...

そうだよね...ラジオ番組もあるし

下界に行くと何かと大変だ...

ウフッ!下界だって...でも

ん?

旅行行こうって話しているけど...大丈夫?

...あなたとなら頑張れる

アハっ...でも無理しないでね

大丈夫だ...ありがとう

...でも動物病院では何も言わなかったよね

動物の匂いは平氣だ...元カラスだったし

そっか...

これから猫が成長して必要となる品々はネットショップで取り寄せる

フフ!言葉にチカラが入っているね!

...もうホームセンターには行かない

確かにわたしでもちょっと匂いキツイなって思った...

...麻痺されているんだよ

...

匂いや添加物など...

...

身の回りのモノで

...

人々が元々備わっている五感を麻痺させ...

...

正しい判断をできなくするように

...

そんな世の中なんだ

...

けど...

...

生きていかなければならない

...

そして...

...

伝えていかなければならない

...

といっても深刻すぎても重たいし

...

かといって色氣が強すぎても引かれ

...

あまりにふざけ過ぎても軽く捉えられる

...

だからそのバランスを均一にし...

...

エッセイを読んでもらうなかで

...

絵画を鑑賞してもらうなかで

...

即興ピアノを聴いてもらうなかで

...

ラジオ番組を聴き流してもらうなかで

...

そしてボランティアや料理教室などの活動を通して...

...

自然と世の違和感に氣づいてほしい

...

強制する訳でもなく...

...

かと言ってクロージングで諭す

...

そういったことではなく...

...

ある日突然来るんだ

...

"なんかおかしい"

...

それを少しずつ突き進め落とし込んでいき...

...

感じる違和感が間違いのないモノだった

...

答え合わせとなる情報がやってくる

...

個々のタイミングで

 

 

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