わかなquarante-cinq
あなたの新しい挑戦
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そして...
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自身にとっても斬新な挑戦
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プロ画家としての登竜門となる...
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名のあるコンテストに応募すると決めたあなたは...
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自身の真の姿をデッサンしたいと言う
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高校卒業後すぐに町の小さな会社の事務員として勤務している
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そんなあなたは今...
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画家としての第一歩を踏もうと真剣にキャンバスと向き合う
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その姿はまさしく...
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烏だった自身をデッサンし...
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そして芸術家としての活動や生き方を指南してくれた...
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自身の恩人でもある...
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あなたの祖父そのもの
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自身は人間としてモデルを経験するのはこれが初めて
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あなたにそれを打診された際...
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"公のコンテストにこのような姿の作品を応募して大丈夫なのか"と瞬間不安がよぎった
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しかしその反面...
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"あなたと果敢に未知の挑戦に挑み続けたい"
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そのアクティブな想いは...
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快晴の空に現れた不安・恐れという幻想の雲を挑戦という名の風となり...
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あっという間にそれを吹き飛ばす
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あなたの"やってみたい"という純粋な想い
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それは出生の秘密という絶望と深い傷を負ってしまったあなたの心が...
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"這い上がりたい"
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"傷を癒したい"
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と叫んでいるかのようでもある
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そしてモデルとなっている今...
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過去愛した女性のerotic nudeをデッサンしたことを思い出す
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きっと彼女はこんな想いでいたのだろう
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"あなたの元へ飛び込みたい"
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心身が高鳴って来ている今...
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自身も今すぐにあなたの元へ飛び込みたい
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しかし...
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それは決して許されない
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【Atelier wacca】を夫婦で運営していくという未来の夢
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あなたの夢は自身の夢でもある
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だから自身は待つ
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二人でひとつの夢でもあり...
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デッサン終了の合図でもある...
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あなたの笑顔を見るまでは
∞
絶望の淵にいるわたしを支えてくれた...
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あなた
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そして面会後に静かに天へと旅立った...
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父という名の叔父
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感謝と弔意を込め...
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そしてプロ画家への路を踏み出すため
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わたしはキャンバスという名の己の心と向き合う
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その一週間前...
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両親がなぜ離婚したのか真実を知りたいと不安と恐れの中に居た
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そして告げられた事実は...
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あまりにも残酷な現実
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とても受け入れがたく...
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わたしはそれから逃避するかのように...
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理性を脱ぎ捨て...
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あなたを激しく求めた
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瞬間のよろこびに溺れるその姿は...
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不倫をしていた母そのもの
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血は争えないのだろうか...
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しかしわたしは...
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母とは全く異なる路を歩んでいる
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そして反面教師となってくれた母に対し
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"わたしは絶対こうはならない"と改めて決意する
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この国では浮氣・不倫は許されてはいない
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しかしながら...
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微かな法の隙間をかいくぐり...
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秘密裏に情事を企む存在たちが居るのも事実
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わたしたちにとっては到底理解が出来ない
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リスクを背負ってまででも意に反する行動をとるその心情...
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一体どのようなものなのだろうか?
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そうしたことを考えながらも...
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キャンバスには美しくも壮大なあなたが創造されいく
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真剣な眼差しでわたしを見つめている...あなた
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その全てを見通す完全なる瞳に...
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わたしの心身は否が応でも熱くなっていく
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キャンバスという名の境界線を超え...
...
あなたと同じ姿となりたい
...
でも夢の入り口まで...
...
あともう少し
...
だから待っていてね
...
あなたの待ち望んでいる...
...
わたしが笑顔を届けるまで
∞
...ワカナ
ワカさん...完成です
あぁ...おっと!
...大丈夫?
身体が...あぁスマン
...ご鑑賞ください
...
どうでしょうか...
...ワカナ
...
あなたはもう...
...
プロ画家だ
ワカ...
...ありがとう
...
素晴らしい作品だ
...
師匠もきっと...
...おじいさん
自信をもって応募するといい
...ありがとう!
おっと!ワカナ...
...ワカ?
ん?
その...きゃっ!
...
ワカ...
...もう画家とモデルではない
...
ただの...
...
オンナとオトコだ
うん...でもね
ん?
わたしカンサイから戻って仕事の合間を縫いながら妄想エッセイを執筆したんだけど...
...
これ...
...
読んでみてくれる?