ふたりCompréhension
...なんだ?
...
まだ...隠していることがあるのか?
...イヤ
...
我々の秘密は...これで終わりだ
...
次は...あっ!どうぞ...
え...あっ!
...
ユウ先生...と
...
タンポポの...綿毛?
...
...あっ!
...
もしかして...
...ワカシくん
ユウ先生...
あなたの察する通りです
じゃあ絵本の【タンポポのわたげ】は...
...真実なんです
サユ先生...
...わたしもワカ先生と同じく
...
動植物から人間へと変容しました
...
...ワカシさん
ハイ...
なぜ...あなたに正体を明かしたのか
...
わたしから...お伝えさせていただきます
...
...実は
...
ワカ先生ご夫妻から相談がありました
...
"持出禁【Atelier wacca】カラス的年表風エッセイ"を読まれてしまったと
...
なぜ...わたしたちに相談があったのかというと
...
既に互いの夫婦同士で正体の情報を共有していたからです
...
それは即ち...
...
ワカ先生の正体を知ってしまった...あなたに
...
時間の問題で...
...
わたしの正体も知ることとなるのではないか
...
昨夜のラジオ放送で...
...
確信しました
...
ワカ先生は全てをあなたに打ち明けるのだと
...
それで...夫ユウが含みを持たせたメッセージを送ったのです
...
これ以上...
...
隠すことは出来ないと
...
しかし...
...
あなたのフィアンセ...ナナミさん
...
...さらには
...
ご両親のボーシボーズ...ナオさんご夫妻
...
お三方は全く知らずにいる
...
どうやってナナミさんがたに知られずに伝えるか
...
4人で話し合った結果...
...意識体として
そうです
...サユ先生
ハイ...
ジブンは...あなたがたの正体について
...
誰にも言いません
...
ナナミ...そして義両親
...
関連する親類たちにも...一切
...
そして...
...
カラスだった...
...
父についても
...ワカシ
親父...
...ありがとう
...
そして...本当にすまなかった
...
一般人としてのあなたがたを晒すようなマネをしてしまったこと
...
浅はかだった
...
そして...
...
なぜ...あなたに読まれてしまったことに氣づいたかということについてだが
...
ワカナが...教えてくれた
お袋が...?
...わたしを町役場まで送り届けてくれたワカナが帰宅し
...
わたし宛の郵便物を書斎のテーブルに置きに行こうとした際...
...
...僅かなドアの隙間から
...
あなたが真剣な顔で読んでいた姿を眼にした
...
ワカナは...そっと離れたのち
...
メールで知らせてくれた
...それが
...
あなたが本土へ向かう前日だった
...
その日に言うべきだった
...
わたしの判断が誤っていた
...
あなたに不安を持たせてしまったこと
...
そして...
...
あなたの作品を勝手に披露したこと
...
ワカシ...
...
本当に...申し訳ございませんでした
...親父
...許されることでは無い
...
あなたがラジオで...そうメッセージしたことは正しい
...本土に旅立つ前に
ん?
観たかった
...
書斎にある...
...
親父の絵画を
...
それで...
...そうだったか
ハイ...
...
...こちらこそ
...
勝手に書斎へ入室してしまって
...
申し訳ございませんでした
...
人間として...
...
あるまじき行為でした
...ワカシ
...
これで...親子の蟠りは消えた
...
もうあなたに隠し事は無い
...
長い間...すまなかった
...
...ワカシ
ハイ...
ナナミさんと...しあわせに
...
わたしとワカナが言えることは...
...
それだけだ
...
そして...
...
こんな恥晒しを経験した...あなたなら
...
必ず...なれる
...
異国でのアーティスト活動
...
ワカナと応援している
...
...もちろんワッカも
ワッカ...
彼ももう19歳だ
...長寿猫
あぁ...わたしと同じで元氣だ
...
ラジオ放送も体力が続く限り...
...日本にいる間は
...
出来る限り聴くようにする
...そういえば
えっ?
次の仕事先は...いつからだ?
...来週の月曜日から
民間事業者が運営する...
...
...街の指定管理を受けている芸術交流ホール施設
2年契約の臨時職員として...
...良かったな
ボーシボーズ...じゃなかった
...
町役場の広報部長でもある...お義父さんのコネクションで
...あなたはそうしたことを嫌う傾向にあるが
...
遠慮せず活用するといい
...
それも...生きる術の一つだ
...
...ワカシ
ハイ...
...今回の詫びとして
...
わたしから...
...
更に追加の財を送金する
えっ?
...生活費として
...
そしてナナミさんにも...
...
詫びのシルシとして
親父...
どうぞ受け取ってくれ
...ありがとうございます!
うん...
...
あとは...そうだな
ん?
...どやった?
えっ?
初めてやったんやろ?
...
ナナミさんと...
...
...推測にするに
...
先に迎えちまったか?
親父!
...ワテもセッカチや
...
だからアンサンも...
...
まぁ...それは
...
回数を重ねていけば...
...そうだ
ん?
カラスアゲハの...
...
箱のデザイン
...
コンビニに対策品があった
...そうか
二人で選んだ
うむ...いいことだ!
...
互いに...しっかりと話が出来ているようで
...
わたしも安心...おっ!そろそろやな
...親父
ん?
別れは...あの挨拶で
もちろん!
親父...ほなサイナラ!
ワカシ...ほなサイナラ!