からす38

...トリミ...

...

...しあわせだ...

...

混沌としている世にも...

...

...まだ希望があるんだな

...

あなたとひとつになって...

...

よろこびを分かち合い...

...

そして...

...

こうして果てたあなたを抱き留める

...

こんなしあわせは...

...

どこにも無い

...

イヤ...

...

此処にある

...

初めから既に存在していた...

...

トリミ...ん?

...

...トリミ?

...

寝ているのか?

...

イヤ...

...

寝ているとは少し...違う?

...

けど鼓動は聴こえる

...

...そうか

...

氣を失っている...のか?

...

トリミ...

...

でもこのままでは...

...

おっ!そうしたら...

...

トリミを左側に寝かせるようにして...

...

...ゆっくりと

...

ヨイショっ...おっ!いけない

...

大切なことを忘れていた

...

コレを数枚取り出して...

...

先ずはトリミから...

...

...そしてオレ自身も

...

念の為に数枚足してまとめて包んで...

...

...屑籠へ

...

これでいいな

...

トリミ...

...

きっと疲れていたんだな

...

睦まじく過ごすのは勿論のこと...

...

オレを人間に変容させるための準備

...

アトリエや生活全般に関わるモノ全て...

...

きっと相当だったんだろうな

...

トリミ...ん?

...

トリミ...氣がついたか?

...あ...

...

...あぁ

...

夢じゃない

...

あなたがいる...

...

そして...

...

よろこびの余韻も残っている

...

しあわせ...

...

ずっとこうしていたい...

...トリミ

...

これからもこうして...

...

愉しんでいこう

...ありがとう

うん...おっ!

...少し空が明るくなってきたね

あぁ...でも

ん?

この部屋に時計は無いから...

...

書斎にあるスマートフォンの時計を見て...おっ!

...ううん

トリミ...

時間は氣にしなくていい

...

二人でこうして...

...

温もりを確かめ合っていたい

...そうだな

だけど...

ん?

...ちょっと眠たくなってきちゃった

そうだな...さすがに寝ないとだよな

うん...

よし...それじゃあ寝るか

...ワカ?

ん?

...おやすみなさい

トリミ...おやすみ

 

 

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