からす08

皆さん!ありがとうございます...

ほんとスゲェ...

フフ...

蝶のようなカタチの羽が...二羽ずつ

...

すごいキレイだ...あっ

ん?

...思い出した

...

3年前...

...

まだ今のチームカラスに入る前...

...

あの頃...色々あって単独で活動していて

...

その頃に会ったんだ

...

太陽が照り付ける歩道の上で...

...

人生を全うした...

...

【カラスアゲハ】の衣に

...

丁度その時...

...

イヌと散歩している老夫婦が向かって来ていて

...

《あっ!踏まれるかも知れない》と思って

...

嘴でそっと銜えてそのまま草むらに...

...

イヌはその時ワンワン吠えながら"カラス!ジャマ"って言ってそのまま用を足そうとしたから《マズイ!大地に還した衣が》って

...

咄嗟にオレは羽を広げてイヌの周りをバサバサ飛んで《ココはダメだ!もう少し先でしろ》って言ったんだ

...

老夫婦たちは驚いて"カラス!シッシッ!何するの"ってオレに怒っていた

...

そしたら"チッ...何だよ!同じカラスな名前同士...お似合いだぜ!仕方ねぇからアッチでしてやるよ"ってワンワン吠えながら老夫婦と立ち去っていった

...

オレはホッとして...

...

草むらのカラスアゲハを確認したら...

...

既に衣は無くなっていた

...

驚いた

...

確かに絶命していたから...

...

一体何が起きたんだろうって

...

今考えても...

...

不思議でしょうがなくて

...

三同盟の皆が創ってくれた...

...

想いのこもった蝶の羽を見て

...

そのことを思い出したんだ

...そんな事があったんだね

あぁ...とても印象深い出来事だった

...それじゃあ

ん?

二人で...羽に対して後ろを向こう

こうか...おっと!

大丈夫?

後ろ向きはまだ難しいな...

少しずつ慣れていこう

そうだな!慌てず...

うん...

...これで良いか?

そう!そうしたら...

...あっ

フフ...

羽が《ピタっ》ってくっついた感覚が...

...

カラスの時は羽があるのが当たり前だったけど...

...

人間はきっと...

...

《背中に羽が生えてあの空を飛んでみたい》とか思っているのかもな

ウフフ...

ん?

すっかり詩人だね!

あっ...なんか自然と言葉が出て来て...

良かった...

...トリミ

ん?

ありがとう

...

でも...

...

此処までオレにしてくれる...

...

あなたは一体...おっ!羽が動き出した

 

 

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