からす02
...すっかり陽が長くなったな
そして雪に覆われていた湖も少しずつ見えてきている
今日は白鳥たち...あまり来なかったな
白鳥もそうだけど
動物の行き来も殆ど無くて...
不氣味なほど静かだ
トリミ...またスズメミーティングの時間かかっているんだな
"いつも約束の時間に遅れてしまって本当にゴメンね"って毎回詫びられるけれど
チームの話し合いで遅れるのは仕方が無い
オレもそういった事あるし...
何よりトリミが元氣な姿を見せてくれるのが一番なんだ
そしてこうしてボーッとしていると
新しい俳句作品のアイデアも思い付く
この前チームキジバトのキジヲさんと趣味の話していて...
"えっ!カラスハン詩人さんなんや...すごいなぁ!ワテは悪人どもの頭に糞落とすしか脳があらへん...その作品は公にしとるんかいな?ワテ読みたいわぁ"
ただの趣味だしそんな公にするほどの作品では無いって言ったんだけど...
"どうしても読みたいねん...カラスハン!恥ずかしがらず見せてくれへんやろか"
本当に素人の呟きだから...って言ってもキジヲさんも"一生の頼みや"って一歩も引かなくて
これは見せないとダメだなって思って
恐る恐る作品ノートを見せたら...
"アカン...ワテ何故だか涙が出てくるわ...ちょっと鼻かませてもらうわ"
そうしたキジヲさんの様子を見て...
オレ自身...客観的に作品を見ても
そんな感動するようなコトバとか使っていなくて
寧ろ...
ありふれている日常のこととか
自然の変化のこととか
そうした何氣ないことを作品にしているだけなんだけど...
"あぁー!ヒサカタブリに泣いたわ!こんなに泣いたのバツイチになった時以来やろか?アノ時は悲しみの涙だったけれど今回は全く違うねん...何故だか心が温かくなってジンワーくるんや...カラスハン!ありがとうさんな...アンサンは絶対プロの詩人になれるで!イヤ...既にプロや!大丈夫...ワテが太鼓判押しまくるで!自信持ってや...仲間の皆も読んだら絶対感動するで"
なんかキジヲさんの姿見て
大勢に作品を知ってもらうのも良いけれど
例えたった一人でも
こんなに感動してもらえること
凄く貴重なことなんじゃないか...って
トリミにでさえ
この事話していなかったから
何だか隠していることが申し訳なくなってきてしまって
俯いて口数が少なくなっていたら...
"カラスさん...わたしはこう見えて人生の強風に煽られながら生きてきた...そんなわたしから見てもあなたも相当の苦労があって今があると思う...けれどそろそろその抱えている負の思いを手放す時が来たのではないかと個人的に感じる...その手助けをしてくれるのがコイドリでもあるトリミさん...彼女はスズメ界の女神と呼ばれている...キジコちゃん曰く《相当の芯の強さを持っている》と話していた...同性そしてキジバトリーダーが言うのなら間違いは無い...だからカラスさん...これからどんな変化がやって来ようとあなたが受け止められるからやって来るのであって決してそれを拒絶してはならない...お!もうこんな時間や...ワテはいつもの日常ルーティン《クッソキモマーキング糞落とし》の時間やから今日はこれにてほなサイナラ"