かめら19shot

...ちょっと!

...

帰ろうよ...あっ!

...あの時と

...

同じ部屋に通された

...

...サユ

...

先ずはソファに...おっ!

...ユウ

...

不謹慎にも程がある!

...

ユウナが...

...

あんなこととなって

...

まだ2週間だよ?

...

一体なにを考えて...えっ

...

ユウ...

...オレだって...

...

...悔しいよ...

...

結婚して...

...

やっと三人で暮らせると思っていた矢先...

...

あれだけ"パパ"と慕ってくれていた...

...

かわいい娘が

...

...突如旅立つなんて

...

血は繋がってはいない

...

だけど親を交通事故で亡くした以上に...

...

ショックだ

...

けど...

...

いつまでも...

...

このまま落ち込んでばかりでは居られない

...

彼女も...

...

それを危惧している

ユウ...?

...サユ

...

互いに憤っている...想い

...

昇華しよう

...

それしか方法は...

...無理だよ

...

そんなことしたって...

...

ユウナがなんて思うか

...

ユウ...

...

わたしは帰る

...

こんなところに居たってしょうがない

...

...あなたは残って

...

聴こえて来る

...

いかがわしい声を聴きながら...

...

自己解決してください

...

それじゃあ...きゃっ!

...

...ちょっと

...

衣が乱れたじゃない!

...

...ユウ

...

...なによ

...

チカラづくで...わたしを?

...

DVだよ?

...

警察に通報...やっ!

...

ちょっ...やめて!

...

ホントに電話するんだから...あっ!

...サユ?

...

なんだ...この音?

やっ...

...おい?

やめてってば...

...

...ユウ

...なんだかんだ言って

...

オレが欲しかったんだろ!

なぜ?

...

あなたは突如旅立ったの?

...

どうして?

...

あなたはわたしを連れ込んだの?

...

絶望と混乱の渦の中で...

...

わたしは愛娘を亡くしたショックから強制的に封じ込めていた...

...

オンナを愛する夫に強制的に引き出されている

...

シンプルな佇まいとユニークさとプロフェッショナル全てが込められた...

...

居心地の良いブライダルジュエリーショップ

...

心が廃れ...

...

行き場の無い想いを持て余していたわたしを...

...

さりげなくも眼に見える温かな心くばりで深い傷を少しずつ癒そうとしてくれていた...あなた

...

久しぶりに互いに笑い...

...

そして夫婦としてアトリエの運営に光が見えたと思った瞬間...

...

突如

...

見たことのない...

...

深いオトコの表情を見せたあなた

...

眼を輝かせながらカメラの話を愉しそうにする...

...

純粋な少年のようなあなたでは無い

...

そんなあなたは...

...

愛娘を失った悲しみを吹き飛ばすかの如く...

...

互いの衣を乱暴に脱ぎ捨て...

...

わたしの意思を確認することもなく

...

ただただ...

...

欲望へとひた走る

...

その姿に...

...

"あぁ...やっぱり最高のオトコだ"

...

不謹慎ながらも...

...

そんな想いが込み上げてくる

...

ユウ...

...

もっとわたしをこわして

なぜ?

...

這いあがろうとしているあなたに対し

...

どうして?

...

有無を言わさず求め続けているのか?

...

愛娘が亡くなり2週間

...

あなたは自分自身...

...

そして宇宙を取り仕切る存在たちに向け

...

自責と憎しみの感情を持ち続けていた

...

そんなあなたの姿に...なす術が無く過ごしていた最中

...

旅立った娘と意識体として会話をした自身

...

彼女は母親の意氣消沈している姿に心を痛め...

...

そして自身に対し"申し訳ない"と詫びていた

...

しかし...

...

娘と対話ができた自身は...

...

"このままではいけない...アトリエ運営の為には夫婦ともども前を向き歩まなければならない"

...

そう氣持ちを変え...

...

以前から考えていた...

...

夫婦の証ともなる指輪をあなたへ贈るため外出しないかと誘った

...

あなたは戸惑いを見せながらも同意し...

...

二人で久しぶりに街へと出かけた

...

謙虚かつフレンドリーなジュエリーショップオーナーの人柄に互いにリラックスし...

...

そこで思いもよらず...

...

フリーランスカメラマンとして初めての仕事依頼を受ける

...

こんな嬉しいことは無い

...

あなたとともに笑顔でよろこぶも...

...

その裏で自身は考えていた

...

"あともうひと押し"

...

愛するあなたに対し乱暴ともいえる行為

...

浮かぶ罪悪感を打ち消し自身はひたすらに突き進む

...

サユ...

...

もっとあなたをこわす

 

 

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