かえで24temps

10年間にも渡る長き間

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突如自身は閉ざされた世界へと...

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不思議なチカラと声によっていざなわれた

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《時が来るまで...あなたを槭樹の木の中に保護をする》

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保護...

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それはまるで...

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魔の手から身の安全を確保するかのよう

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父と2人

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趣味としている山菜採りへと山へ赴くも...

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あろうことか

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将来に市の長となる

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土産屋の店主が起こした...

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非人道的な行為

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恋心をいだいていた女性の母親

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そして...父が

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犯罪に巻き込まれてしまった一部始終を...

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小学5年生だった自身は目撃してしまう

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あまりにも受け入れ難い場面に

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自身は拒絶しながらも

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口封じを企む店主に逃げ惑う

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そして追い詰められた瞬間...

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氣づけば10年の月日を

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槭樹の木とともに過ごしていた

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人間の身体の感覚は無く...

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就寝中に夢を観ているかのような

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不思議な感覚

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年を重ねるたびにアップデートされる...

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社会などの情報

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それはまるで...

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来たるべき時のための準備のように感じた

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そして...

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亡き父が自身に伝えようとしていた...

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性に関する情報

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《愛する女性を困らせないために》

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そんな思いも込められた...

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父の思い

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そして...

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自身を安全に保護してくれていた...

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自身と同じ名の槭樹の木

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絶命寸前の父が自身を魔の手から逃がそうと最期のチカラを振り絞ってくれたこと

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不思議な槭樹の木が自身を育みながら必要な情報を常日頃伝えてくれていたこと

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その思いを決して無駄にはせず

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新たに生まれた大切な家族

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養子として自身を受け入れてくれた...

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ヒトリ難事件を追う継父の刑事

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見知らぬホームレスを弟子として受け入れてくれた...

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木工作家でもあり義父となる師匠

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そして...

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温かな愛で自身の全てを受け入れてくれている...

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妻となる師匠の娘

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その妻は...

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自身に悦びへのナビゲーションを図りながら...

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悦びの涙を流している

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初めて聴く...

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あなたの艶やかな声に

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これまで知らなかった自身が引き出され

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《もっとその声を聴きたい》

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そんな声を聴きながら...

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宇宙へのアクセスに向け...

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悦びのエンジンを上げていく

それは突然やって来た

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木工作家でもある父

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それを支える傍ら...

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父の作品を委託販売してくれている...

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土産屋でパート勤務をしていた母

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そして...

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隣家で暮らしている...

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シングルファザーの父と暮らす...

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5歳年下の小学5年生の男の子

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母親を早くに交通事故で亡くしていながらも...

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明るく元氣に学業や遊びを愉しんでいた

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その屈託のない姿に...

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いつしか恋心をいだいていた

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互いの家を行ききし...

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家族ぐるみで親戚のような付き合いをしていた

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しかし...

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苦難は突如やって来た

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《出掛けてくる》

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行き場所も伝えず...

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そう言い忽然と姿を消した母

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それとほぼ同時に...

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《山菜採りに行ってくる》

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名所の山へ入山した父子

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こんな偶然があるのだろうか?

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数日経っても帰ってこない母に対し

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父は捜索願を提出

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しかし...

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何の手掛かりも無く

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時だけが刻々と過ぎ...

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遂には死亡が認定される

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その亡骸が無いまま...

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葬儀が執り行われる不思議な現象に

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わたしは涙ひとつさえ出なかった

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《なぜ...あなたは姿を消したの?》

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《もしかして》

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《父に隠れて不貞を行い》

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《遂には相手と逃げた》

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大人となっていく身体と心は...

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オンナの母を疑い

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悲しみが憎しみへの想いへと変換されていく

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しかし...

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それは全くの誤解だということを

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身を挺して教えてくれたのは...

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10年間

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身元不明だった...

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初恋の男の子

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それはまるで...

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わたしたちが先に鑑賞した

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宇宙から人間世界へと舞い降りた

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全てを掌る存在

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純粋ながらも...

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誠実で清潔感のある男性そのもの

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嘘のない言葉

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正直な行動

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その姿に...

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わたしは彼の姿と自然と重ね合わせる

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あなたに惹かれることに時間は要らなかった

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なぜなら...

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10年前に約束したとおり

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あなたはわたしのもとへ還ってきてくれたのだから

 

 

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